おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

インスリンポンプ療法で1型糖尿病患者の全死亡および心血管死のリスクが低下

 スウェーデンで行われた1万8,168名の1型糖尿病患者(インスリンポンプ療法:2,441名、インスリン頻回注射法:1万5,727名)を対象とした観察研究で、心血管疾患と死亡に関するインスリンポンプ療法の長期的な影響を検討しました。追跡期間は平均6.8年で、インスリンポンプ療法では頻回注射法と比較して致死性冠動脈疾患のリスクが45%低下し, 致死性心血管疾患のリスクが42%低下, 全死亡が27%低下と、いずれも有意に低下しました(Steineck I, et al. BMJ 2015; 350:h3234)。

 今までインスリン頻回注射法と比較して、インスリンポンプ療法は血糖コントロールに有利である、あるいは重症低血糖のリスクがあらゆる年齢層で大幅に減少するというメタアナリシス(Pickup J et al: BMJ 324:705, 2002, Pickup J et al: Diabetes Care S140-5, 2008)は報告されていましたが、本報告は観察研究ではありますが心血管死および全死亡に対するインスリンポンプ療法の影響を報告した初めての論文であり、興味深いです。

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