診療の手引き[1](総合管理医療機関用)
空腹時血糖126mg/dL(随時血糖 200mg/dL)以上 または HbA1c 6.5%以上でeGFR 60mL/min/1.73㎡ 以上 かつ蛋白尿(-)~(+/-)の場合 |
- HbA1c 7%未満を目指して治療を開始する。
必要に応じて、教育資材を活用する。 - 血圧 130/80 mmHg未満(家庭血圧 125/75mmHg未満)を目標に血圧を管理する。
上記を超える場合は、教育資材を用いて減塩指導を行うとともに、
レニンアンジオテンシン系阻害薬(ACE阻害薬またはARB)の投与を検討する。 - 6ヵ月に1回、随時尿で尿アルブミン/クレアチニン比(ACR)を測定する。
ACR 30mg/gCrを超える場合は、教育資材を用いて減塩指導を行う。
2回連続でACR 30mg/gCrを超える場合は、レニンアンジオテンシン系阻害薬(ACE阻害薬またはARB)の投与を検討する。 - 脂質異常症を有する場合は、教育資材を用いて指導を行い、糖尿病患者の脂質管理目標値(表)を 目安に目標達成を目指す。効果不十分の場合は、スタチン系薬剤やフィブラート系薬剤、エゼチミブなどの薬物療養を考慮する。スタチン系薬剤またはフィブラート系薬剤投与の際には、横紋筋融解症に注意する。