おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

SGLT2阻害薬で下肢切断リスク増加の可能性

2017年5月18日、米国食品医薬品局(FDA)からSGLT2阻害薬カナグリフロジン(カナグルR)の下肢切断リスク上昇に関する安全性情報が出されました。

昨年5月にもCANVAS(Canagliflozin Cardiovascular Assessment Study)試験の中間解析結果を受けて安全情報が出されましたが、今回はCANVAS試験(カナグリフロジンの心血管系への影響を検討)とCANVAS-R試験(カナグリフロジンの腎への影響を検討)の最終結果で、カナグリフロジン投与群の下肢切断率がプラセボ群の約2倍であったことを受けて安全性情報が出されました。

SGLT2阻害薬使用の際には、下肢切断・足潰瘍の既往、末梢動脈疾患(PAD)、神経障害の有無を確認し、足病変ハイリスク患者のスクリーニングを行い、SGLT2阻害薬投与中の患者に下肢感染の徴候や足潰瘍を認めた際は投薬を中止すべきとされています。 

※CANVAS試験の最終結果の詳細は、2017年6月に開催される米国糖尿病学会で発表される予定です

 

 

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