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2018年12月21日にSGLT2阻害薬の「スーグラ®錠(イプラグリフロジン)」の効能・効果、用法・用量に1型糖尿病が追加されました

 2018年12月21日にSGLT2阻害薬である「スーグラ®錠」の効能・効果および用法・用量に1型糖尿病が追加されました。これまでSGLT2阻害薬は2型糖尿病の治療に用いられてきましたが、インスリン併用療法にて血糖管理が不十分な1型糖尿病患者に対しても有効性、安全性が確認されたことから承認取得となりました。これにより1型糖尿病治療の幅が広がりましたが、あくまでも本剤はインスリン製剤の代替薬ではなく、インスリン製剤の投与を中止すると急激な高血糖やケトアシドーシスをきたすおそれがあるため、1型糖尿病に対してはインスリン製剤との併用が必須です。また、本剤とインスリン製剤を併用する場合には低血糖リスクが高まる可能性があるため、併用の際にはインスリン製剤の減量を検討する必要があります。
 2019年1月時点では1型糖尿病に効能・効果を有するSGLT2阻害薬は「スーグラ®錠」のみであり、今後、同効薬の効能・効果の追加にも注目が集まります。

スーグラ添付文書

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