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日本糖尿病学会より「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」が発表されました

 2025年4月、日本糖尿病学会より「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」が発表されました。

 カピバセルチブ(商品名:トルカプ)は2024年3月26日に乳癌に対して国内承認され、同5月22日に発売された世界初の経口AKT阻害薬は、高血糖が特徴的な副作用として認められています。国内市販直後調査においてもDKAを発症し、死亡に至った症例が報告されています。DKA症例の中には、大量の経静脈的インスリン投与によっても血糖マネジメントが困難な症例も報告されています。
 
 高血糖・DKAで紹介を受けることが予想される糖尿病医が診療にあたる際に必要であると思われる情報を迅速に共有することを重要視し、ステートメントの発出に至ったことを受け、糖尿病学会より注意喚起が発表されました。

 詳細は糖尿病学会の「AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起」やアストラゼネカ株式会社HPの安全性情報にてご確認ください。

 

(情報元)
AKT阻害薬カピバセルチブ使用時の高血糖・糖尿病ケトアシドーシス発現についての注意喚起|一般社団法人日本糖尿病学会
トルカプ 安全性情報(アストラゼネカ株式会社)

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